ご存じでしたか?学資保険。
一般に子供の学資を貯める手段といえば「学資保険」がすぐ頭に浮かぶ方が多いのではないでしょうか。実は私もそうです。
では子供の学資を実際に貯めようと考えて「学資保険」という商品を検討するとき皆さんは何を確認されるでしょうか?
保険料?
満期返戻金?一時金?
もちろんそれは大事ですね。
でもこんな計算はされてますか?
子供が0歳(生まれたばかり)で学資保険を申し込んであなたが支払う総支払額は?
子供が18歳になるまで払い込むと払込総額は25,550×18年×12ヶ月=5,518,800円(2006年4月現在の話)
満期保険金500万円との差額は518,800円となります。
つまり518,800円多く払っていることになります。(ここでは契約者配当金は入れてませんが)
驚かれた方もあるかもしれません。
もし「おかしいじゃないですか?」と郵政公社の職員さんに訊いたとしたら「いや間違いないです」と職員さんは言うでしょう。
それは学資保険が「保険」だからなんです。
では保険とは何か、ということから説明していきますね。(5月4日に続く)
この日のまとめ
保険というのはリスクに対する保障を得るために掛けます。
あらためて「保険」って何でしょう?
そもそも保険とはリスクに対して保障を得るためのものです。
つまり10年の定期死亡保険ならぶっちゃけこういうこと。
「ひょっとしたら、あなたはこの10年内に死ぬかもしれません。毎月○○千円払ってくれたら死んだ時に○○○万円払います。死ななかったら払いません。」
図にするとこんな感じ。
- ・ ・−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−・
- 支| |
- 払| |
- 保| |
- 険| |
- 料| |
- の| |
- 累| |
- 計| ■■■■■■■■■■■|
- ・ |■■■■■■■■■■■■■■■■■■■|
- ・ ・−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−・
- ・1 5 10
年 数
■・・保険料(累計)
文字で作ったのでひどく大雑把ですいません。
これはね。
ちょっと保険に入るのヤダナと思いません?自分の死を前提に保険に入るなんて、死ななければお金貰えないなんて。
そこでこんな保険商品があるんです。(5月3日に続く)
そこで養老保険という保険商品があるんです。
養老保険とは、これもぶっちゃけいうと、
「毎月○○万円払ってください。10年後にお返しします、利子も付けて。しかも10年間の間にもしあなたが亡くなったら家族に○○○万円お支払いします。」
皆さんが入られているのもこんな保険かも。
さっきの定期保険よりずっといいな、と思いません?
入ろうかな?
ここで疑問です。定期保険ではお金を払わないと保険を掛けられないのに、なぜ養老保険ではお金が戻ってきて保険に入れるの?
それにはもちろんカラクリがあります。
保険会社は受け取ったお金をただ貯めてるだけではありません。そのお金を運用してるんです。いろんな投資をして増やしているんですね。
その利子で保険金の支払いをしているんですよ。
簡単な例で考えて見ましょう。
みなさんが月3万円払っている。それを10年間続けると360万円になります
そして保険会社が利率3%で運用すると約425万円になります。この差額で保険会社は保険金を払うわけです。
当然支払い保険料は定期保険より養老保険の方が高くなります。
図にするとこう。
「養老保険」
- ・ ・−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−・
- 支| □|
- 払| □□|
- 保| □□■|
- 険| □□□■■|
- 料| □□■■■■■■|
- の| □□■■■■■■■■|
- 累| □■■■■■■■■■■■|
- 計| □■■■■■■■■■■■■■|
- ・ |■■■■■■■■■■■■■■■■■■■|
- ・ ・−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−・
- ・1 5 10
年 数
■・・保険料(累計):支払った保険料です。満期時に返してくれる場合が多い。
□・・保険会社の運用益:貰った保険料を投資して儲けた金額、保険の支払いに充てます。
文字で作ったのでひどく大雑把ですいません。
ところが養老保険に予想外の事態が起きたんです。えーっ?